デカ田ん

140字で収まらない自意識のやり場

夜中にコンビニへ行く

 1年半勤めた職を辞め、現在有休消化中である。昼に起き、適当なものを食べ、一眠り。日が傾いてからもぞもぞ動き出し、夕方17時にハンバーガーを食べる。帰宅して手慰み程度にごく狭い範囲を掃除して、また一眠りする。気付いたら日付が変わっている。お腹が空いた。

 

 インナーにカーディガンを羽織っただけ、ヨレヨレのスウェット、突っ掛けのサンダルで這い出る。着のみ着のままってこれだ。財布に1000円と少ししか入っていない。WAONにしかチャージがないのにセブンイレブンに来る。ウロウロする。見知った店員。なんとなく後ろめたくて顔が見られない。後から入ってきた若い男。さっと買い物を済ませて出て行く。私はまだウロウロ。虚ろ。食欲があったのかもわからなくなった。惰性で塩むすびを取る。なんとなく、具の入ったおにぎりに疚しさを感じる。身の丈に合わない贅沢じゃないか、夕方にはマックも食べたのに。もちろんそんなことは無いはずなのに。後ろめたさで生きている。

 

 職を辞めてから3日ぐらいは浮ついていたのを覚えている。わーい!辞めたぞ!とことんダメになってやる!ダメな生活の代名詞が「夜中のコンビニ」だった。意味もなく出向き、ダメそうなものを買った。アイス、酒、スナック菓子。わざわざダメをする才能がない。中学生の不良の方がまだもっとダメをできるでしょ。わざわざするダメの才能はないが、ダメになる才能はあった。一日1時間ぐらいずつ、生活リズムが遅れて行く。一週間ほどで、夜型の生活になる。明るくなったらゴミを捨てる。時間ができたので断捨離ができる。浅い眠り。犬の鳴き声、ゴミ回収の車、小学校のチャイム。ひとつひとつに感じてしまい、目が覚める。嫌だなあ、嫌だ。ちゃんと営みをしたい。

 

 塩むすびエナドリ300円ほど。小銭で事足りて、1000円札を崩さずに済む。なんとなく後ろめたさが緩んだ気がする。夜風は涼しい。夏でも秋でも無い風。「何でもない」を感じる。近々私は何でもない無職になる。移ろうこと、できればな、と思う。

 

 

 

 あ〜気付いたらもう朝。今、急ぎで志望動機を書いている。秋が来るのと、私の転職が決まるのと、どちらの方が早いのか。あっ。クレヨンしんちゃんの映画観たいの忘れてたな。行くか。昼間に動きたい。こういう落ち着かない不毛を考えている。ちらちら。散漫な人間のはしがきブログになります。自己紹介でした。